今晩は、施工監理担当の広瀬です。
新緑の季節なので、今回は雑木を取り入れた庭!です。
雑木の庭の定義 宅地の中に、日ごと季節毎に生長し変化していく、懐かしい里山のような豊かな自然環境を再現した庭。日本の気候風土に基づいた里山の植生は以下のような立体構成で、お互いを守りあっています。
高木層:成長が早いコナラやクヌギなどの落葉樹が樹冠を広げて木陰を造ってくれます。
亜高木層:樹冠の元で暑さや乾燥に弱いモミジやヤマボウシ等が育ち、高木の幹への直射日光を防いでくれます。
低木層:アセビ、アオキ、ヒサカキ、ベニシダやリュウノヒゲ、ヤブコウジ等が、地表温度上昇を抑制する等
雑木の庭がもたらす恩恵への期待 落葉広葉樹を主軸として、季節毎の美しさと共に、夏は涼やかで明るい木陰、冬は日なたをつくりだす住環境の改善効果を期待されています。
雑木の庭の特徴 住環境改善効果 日射遮蔽:階層的な濃い緑陰によって日射を遮蔽し、地面や住宅の温度上昇を抑制する。 風の発生:庭に植栽部と非植栽部があることで温度差が生じ、風が発生する。 気化熱放出:葉が光合成を行う副産物として、酸素と水蒸気が放出され冷却されます。
ユニット植栽により成長・樹形が抑制・調整される 日射量調整:複数本を密植することで幹が木陰で守られ、枝葉が減り、成長速度が半分以下になり、管理し易くなります。 複数本を密植することで木陰が増え、枝ぶりが細く長く繊細に美しく成長します。
落葉樹を中心とした四季の変化
花や深緑、実、紅葉と四季折々の多様な変化を楽しむことができます。
花:エゴノキ、ツツジ、アブラチャン、ムシカリ、山桜、シャリンバイ、サツキ、ツツジ等 新緑:コナラ、モミジ他落葉樹等 実:ブルーベリー、センリョウ、マンリョウ、ナンテン、ガマズミ等紅葉:コナラ、シロモジ、ヤマコウバシ、モミジ、シラキ等
以上になりますが、雑木の庭は植栽から年々成長していき、どんどん環境改善効果が高まっていくそうです。
最後に、ゴールデンウイークは過ぎてしまいましたが、夏に向けて新たな樹木を植栽してみてはいかがでしょうか! 木陰を造って暑さをしのげるかも?