こんばんは施工監理担当の広瀬です。
今回は離れ家です。
離れを増築して居住空間の幅を広げたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、母屋を建てる時と同じように、離れの家の増築には様々なルールがあります。そこで今回は、離れを増築する前に押さえておきたい基本知識を紹介していきたいと思います。あらかじめ基本的な事柄を押さえておきながら、建設可能不可能も含めて、それぞれの敷地でどのような建物が建てられるかをある程度把握しておきましょう。
離れの意味について、はじめに確認しておきましょう。離れは、「離れ座敷」または「離れ家」という表現もされますが、母屋に対して付属的に建てられる建物になります。もともとは庭の風景を楽しむための機能がありましたが、現代においてはその使い方はもちろんのこと、形や母屋とのつながり方も多様になっています。
実際に離れを増築していくには、当然法律に沿って計画・建設していく必要があります。まず、確認しておきたいのが、基本的には1つの敷地内に1つの建物だけしか建てられないことです。この例外となるのが離れの家です。離れの家はあくまで母屋の付属の建物であるため、法律上ではそれをトイレ・台所・浴室のいずれかを欠いていることで、住宅としての機能を果たさない付属的な建物、つまり離れとして同一敷地内に2つの建物が建てられるようになります。
「小さくていいから自分だけの隠れ家が欲しいなあ… 」なんて思っている人も少なくないはず。といっても家族や社会から完全に離れた隠遁生活がしたいわけではなく、ちょっとした自分だけのプライベートスペースさえあれば結構満足できてしまうのではないですか?
次回は具体的に施工例や施工方法等をご紹介していきます。