こんにちは。ギャブハウス真岡の福田です。
今回も、東京スカイツリーの地震対策技術について紹介したいと思います。
揺れに強い三角形状のトラス構造
コンクリート造が多い海外のタワーと異なり、東京スカイツリーの塔体は鉄骨造となっています。コンクリート造は自重が重くなり、地震の際にも大きな力がかかってしまうこと、風が吹き抜けないことなどが理由です。
塔体は、部材を三角形状に接合したトラス構造で、地震や台風によって生じるタワーの揺れにしなやかに対抗できるよう緻密に計算され、垂直方向、斜め方向、水平方向に鋼管を直接接合しています。
タワーの地下部分にも工夫が詰まっています。東京スカイツリーは隅田川河畔にあり地盤が軟弱です。そこで、タワーを支える3本の脚の下に、堅地盤まで達する深さ50メートルの壁杭を花弁状に配置することで地盤と一体化し、大きな揺れにも対応できるようになっています。
地域の防災にも大きく貢献
さらに東京スカイツリーは、地域の防災拠点という役割も担っています。地上260メートルに墨田区によって設置された2台の防災カメラは、区全域を見渡すことができ、映像は墨田区役所の職員が監視できるようになっているほか、東京スカイツリータウン内に墨田区の危機管理ベースとして、災害対策活動スペースや防災備蓄倉庫を設置しています。さらに冷暖房用に保有している7,000トンの水は、大規模災害時には生活用水、消防用水として提供できます。
万が一の災害時、観光客や地域住民が安心して過ごすための備えがある東京スカイツリー。日本が培ってきた地震対策技術力の高さに支えられた、安全・安心な観光スポットです。
以上、東京スカイツリーの地震対策技術についての紹介でした。
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