こんばんは施工監理担当の広瀬です。
前回から引きつづき、防水について説明していきたいと思います。
大規模マンションの陸屋根の防水工事 RC造の大規模マンションでは、アスファルト防水を選ぶケースが多いです。しかし、アスファルト防水は、既存の防水層がアスファルト防水の場合にのみ選択できます。例えば、ウレタン防水の層にアスファルト防水工事を行うと、アスファルトの重さでマンションの躯体に負荷がかかり、耐久性が低下するため注意が必要です。
住宅等のベランダの防水工事 ベランダは屋根に比べて面積が小さく、形状も複雑な場合が多いため、ウレタン防水かFRP防水をおすすめします。 基本的にはウレタン防水で問題ありませんが、ベランダでBBQやガーデニングをする場合は耐久性の高いFRP防水を選択した方が良いでしょう。
陸屋根の防水工事 水平な陸屋根には、塩ビ樹脂シート防水が有効です。 塩ビ樹脂系は安価で、紫外線や熱に対する耐久性に優れています。 さらに、基本的にメンテナンスが不要で耐用年数も長いため、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
木造住宅では、FRP防水が主流となっていますが、価格的に高価になります。 比較的価格が抑えられるウレタン防水または、シート防水も考えてみても良いかもしれません。
アフター防水工事の仕上がりだけではなく、アフターが非常に重要です。1度建てた建物の耐用年数は約50年ですが、防水は10~20年ごとに更新しなければなりません。
定期的なメンテナンスの有無、建設後にどのようなサービスが受けられるかを事前に取り決めしておくことも重要になります。
防水は今回で終了になります。